天才的な詐欺師(さぎし)とは
「あいつは、詐欺師のようだ」と言う場合がありますね。
つまり、どこか胡散(うさん)臭くて、信頼できない、そんな雰囲気をまとっている人、いますね。
でも、そんな人に、普通はだまされません
それは、詐欺師も相手をうまく騙して自分が儲けようとしていて、その底意地が透けて見えるからです。
ところが、天才的な詐欺師は、自分自身が「これは詐欺なんかではない。本当に凄いことなんだ」と信じ込んでいるのです。
自己暗示をかけるのがうまいのか、詐欺トークをしているうちに思い込んでしまうのか、そのメカニズムは不明ですが、本人が信じ込んでいるのです。
それを聞くと、ここまで言うのだから、これほど信じられるなら、とトークについ引きずり込まれてしまいます。
これを見破るのは、難しくなります。
胡散臭さが、その人から消えてしまうからです。
さらにバツの悪いときに限って、そのような人と出会ってしまうのです。
フジイは、「魔の時(まのとき)」と呼んでいます。
気をつけましょう。
こんなときには、新しいことに取り組まない、急激な変化を行わない、よく知っている人の意見を聞くなどしてください。
語り手自身が信じ込んでいる場合
洗脳の怖さ
語り手自身が信じ込んでいるため、相手を騙そうとしていません。
そのため、「信じられない語り手」ではなく「信頼に足りる語り手」のように映ってしまうのです。
天才的な詐欺師以外にも、そのような場合は、他にもあります。
その語り手自身が、既に「洗脳」されている、つまり「マインドコントロール」を受けている場合です。
「洗脳」されやすいので、その語り手自身は、弱い人が多いのです。
そのため、その人の属性は、人当たりがよく、悪い人には見えないのです。
そこが落とし穴になります。
マルチ商法
マルチ商法のトップは、自分たちしか儲からないこと、いずれ破綻することなど、マルチの危険を知っています。それでいて、皆が、自分たちにようになれると喧伝するのです。
それに洗脳された人は、トップを儲けさせ、下位の者を被害者にさせるのです。
その人たちは、実に熱く、いかに素晴らしい商法であるからを語ります。
「語り手」自身が信じ込んでいるため、その嘘がみえにくくなっています。
自己啓発セミナー
他にも、自己啓発セミナーがあります。
マルチは、財産上の損害がメインですが、マルチに引き込み損害をかけた友人や知人からの信頼を失います。
自己啓発セミナーは、何よりも自尊心や人格を崩壊させてしまいます。
その怖さは、X JAPANのボーカルToshi(トシ)さんの例が有名です。
あれだけ活躍して作った財産も根こそぎ取られたのです。
「自己を知り、自己の殻を破り、実践する」などと各ステージが設けられることが多く、過酷なシステムが取られ、意識朦朧(もうろう)とした中で洗脳が行われることも多いとされています。
洗脳された人は、専門家や周りの人の力を結集しないと、洗脳を解くことは困難だと言われています。
うかつに近づくと、「ミイラ取りがミイラになる」になりかねないので、気をつけて下さい。
まがい宗教
まっとうな宗教ではなく、えせ宗教です。
信念をもって伝道しようとしているので、その危険性を見破ることが困難となります。
オウム真理教がその例です。
特に危険なのは、「出家」という言い方で、全ての財産を上納させ、家族との縁を切らせ、その施設内で生活をさせたことです。
自分の意思で「出家」したと言われ、家族も友人も手出しができなかったのです。
騙されないためには
限られた世界に入り込まないことです。
闇の世界には、独特の不思議さや悪の魅力があります。
そこをのぞき込もうとしないことです。
健全な社会に身を置く貴方が、興味本位で、のぞき込むのを向こうは待っていて、その機会を逃しません。
いろんな社会に身を置いておくことです。
ひとつの価値観だけの世界にのめり込むと、何も見えなくなってしまいます。
心が弱っているときは、それを助ける魔法の手はないことを、肝に銘じて下さい。
それだけで、貴方は魔の手から逃れられます。
入り口は、ごく自然で、まともに見えているので注意が必要です。
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