銀行の様(さま)変わり
普段はATMですませていた銀行の入出金だったが、手続きがあって都心の銀行に行った。
銀行が様変わり(さまがわり)していた。ほとんどATM化し、銀行員がいる所までは案内が必要なくらい別の所だった。人員は少なくなり、それも隙あらば、投信や定期を勧めてくる。
人員削減と支店の統廃合が進んでいる。
確かに、企業にとって、人件費と立派な不動産ほど経費のかかるものはないから、削減と機械化が猛スピードで進んでいる。
人が応対するところは、区切られた相談室のようになっている。順番を待っていると、先に呼ばれた老紳士は、丁重に迎えられ区切られたブースからは談笑の声がもれてくる。聞くとはなしに耳に入ってくる会話の断片からは、お勧めにしたがって投信などをされている様子である。
どうやら、通常の預貯金者は、どんどん機械相手になっていき、どうやら儲けが大きいらしい投資を勧めるために人員が配置されているように思えてくる。
これでは信頼できる銀行というよりも、セールスに会わないためには近づかない方がいい銀行と感じてくる。
熱心にやってくる営業マン
年末の忙しいときに、熱心に電話をかけ、熱心に訪問にくる銀行の営業さんがいる。
ひたすら定期預金のセールスである。
この忙しいときに、わずかな利息のために拘束される定期預金をする人は少ないはず。
定期預金をする手続きの時間、期限が来たときに解約する手間、しかも1年間使えない不利。
それなのに利息はわずかで、窓口送金やATM出金をしようものなら吹っ飛んでしまうような金額である。
誰がこんな面倒なことに時間を割いてまで、微々たる利息のために定期預金をするだろうか。
会わないでいたら、何度も何度も丁寧にくる。その人件費がもったいない、もしかしたらオール歩合給なのだろうか。
それだけ企業側にメリットがあるということ、言い換えれば預金者には不利だということである。
どんなものでも、人が対応したり、訪問したりすることが、いかに経費がかかることかは明らかである。
電話でも、企業側にとってメリットのある場合しか、すぐに繋がり、すぐに人が応対してくれない。
ほとんどは、何度もテープにしたがって、番号をおして、やっと辿り着いたときは、話し中でしばらくおい手かけ直すか、ネットで見ろとテープに言われる。
つまり、熱心に人が応対するところは、相手にとってメリットだということ。
熱心に向こうからやってくることに、碌(ろく)な話はないということである。
ネット銀行のすすめ!
ネット銀行は、便利で、費用が安い。
一度使い始めると、その便利さで、後戻りはできない。
ネット銀行って、危ないのではとの思いもあるが、それは通帳でも同じ。
ただ、、便利と表裏一体なのが、自分のミスで間違うことだけである。
今までは、秘書に銀行まで、振込に行ってもらっていた。
ネット銀行にしてからは、自分でさっさと送金している。
手数料も一定の預金高などがあれば、無料(回数制限があるが)。
夜でも店舗では時間外でも可能、これは大きいメリット。
振込先は登録しておけば、すぐにクリックひとつで可能。
記録がネット上に残るので、一目瞭然。
前にも記事にしたが、ITを使える人とそうでない人との落差が、「持てる者と持たざる者」の差と同じになっている。
今一番習得すべきは、ITスキルといえる。
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