法律こそ大人が学ぶべき
世の中には、学ぶべきジャンルは数多くあります。
その中でもフジイが、「大人が学ぶべき科目3つ ぜひともお勧め!」として紹介した科目に、法律があります。
法律は人が作ったものなので、古今東西によって違ってきます。
誰でも気づく普遍的な真実ではないのです。
だからこそ、社会的経験を積み、世の中のことを肌で知っている大人に向いています。
例えば、遺産相続でもめたことのある人は、民法に規定を嫌でも知ることになります。
予め学んでおけば紛争を予防することもできます。
もちろん、実利的な側面以外に、学問としての原則やルールがあります。
それが、「リーガルマインド」と言われるものです。
このリーガルマインドを会得すると、知らない分野の法律でも理解、解釈できるようになります。
大人になり、社会経験を積めば積むほど、法律を会得しやすくなります。
ぜひ、学んでください。
法律の勉強の仕方
その人に合ったやり方で
勉強の仕方は、人それぞれです。
学校を卒業してからの勉強となると、次の方法が考えられます。
独学、専門学校、通信教育などです。
何を目標に法律を学ぶのか、時間や金銭的余裕はどれくらいあるのか、などによって変わってきます。
フジイは、これほど情報が発達した現代では、独学でも十分だと思います。
ただ、どのような場合でも、新しいことに挑戦するときは、指導者や助言者があるに、こしたことはありません。
また、ともに切磋琢磨(せっさたくま)する仲間がいるに、こしたことはありません。
興味から入る
裁判傍聴をされたことはありますか?
裁判傍聴は、原則、誰でも可能です。
憲法第37条、82条が、公開裁判を受ける権利を保障しているからです。
公開されているので、傍聴が可能なのです。
例えば、地方裁判所に行けば、その日に開かれる裁判について、どのような事件が何時からどの法廷で開かれるかが分かるようになっています。
熱心なウオッチャーがいるほどです。
有名な事件の裁判では、傍聴券が発行され抽選があります。
各地の裁判所の傍聴券交付情報は、裁判所のサイトで広報しています。
大きな裁判所では、入る際に、セキュリティチェックがあります。
また、裁判傍聴には、当然、騒々しくしてはいけないなど遵守事項(じゅんしゅじこう)があります。
裁判を傍聴して興味を持った事件を契機に、法律を学んでいくのも入りやすいでしょう。
ただし、民事事件は、公開している期日が少なく、傍聴しても内容が分かりにくいです。
また、身近な家事事件も、家庭内のことなので、公開されないことが多いです。
仕事関連から入る
現在されている、または今後されようと思っている仕事に関する法律から入るのはどうでしょう。
大きな企業では、法務部など法律を扱う部門が独自に存在するので、尋ねてみるのもいいでしょう。
転職や副業を考えているならば、その仕事に関する法律を知っておくと、実益も伴い、習得も早いと思います。
最近は、口約束ではなく、契約書によって取引がなされていきます。
契約には、法的な禁止事項や必須事項がありますので、知っておく必要があります。
資格取得から入る
法律に関しては、多くの資格があります。
資格取得を目標にすると、励みにもなります。
資格が取れると、キャリアとして履歴書に書けるだけではなく、資格で専門職を手にすることも可能です。
主立った資格をあげると次の通りです。いずれも国家資格、公的資格です。
弁護士
司法書士
行政書士
弁理士
社会保険労務士
宅建士
通関士
ビジネス実務法務検定(1級・2級・3級)
知的財産管理技能検定(1級・2級・3級)
これらの他の資格や試験でも、法律科目が入っているものは多数存在します。
税理士試験や公務員試験などは、その典型です。
さらに民間資格などもあります。
一見、法律とは無関係に思える「営業職」であっても、有用な資格として「TOEIC」や「MOS」に並んで「ビジネス実務法務検定」があげらることが多いです。
今のに仕事を続けるにしても、法的な資格を取ると、人事考課にも良い影響を与えることでしょう。
間違った方向
法律は応用がきくため、重宝がられますが、間違った方向にいかないでください。
それは、「事件屋」とか「三百代言(さんびゃくだいげん)」と言われるようなものです。
最近では、「悪質クレーマー」でしょうか。
法律は、「へりくつ」ではありません。
相手の揚げ足を取るようなものでもありません。
もし、相手を言い負かしたいから法律を学ぶとしたら、それは間違いです。
泣き寝入りをしない、権力を振りかざす者に屈しない、そのような気持ちが大事ではないでしょうか
「黒を白と言いくるめる」ことではありません。
論理的に、証拠をもとに、いかに真実に近づけるか、何が公平かを見極める力を養うのが法律だと考えています。
フジイは、このブログを通じて、さらに具体的な法律の学び方などを発信していくつもりです。
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